小学生の子どもたちと、休みの日に、どこに行こうかと話していました。
久しぶりに、石巻市のサンファン館へ行きたくなり、子どもたちに提案。
見事な帆船の、サンファンバウティスタ号に、子どもたちも乗せてあげたいし。
大きな帆船を見られるって、なかなかないですからね。
それで休日に家族で行ってみたら、衝撃の事実が!
サンファンバウティスタ号って、もうすぐ解体されちゃうんですね!
すごく残念です…。
行って来た、サンファン館の様子について、お伝えしたいと思います。
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【この記事は2020年1月の時点でのレポートです】
宮城県石巻市のサンファン館
宮城県慶長使節船ミュージアム「サン・ファン館」は、宮城県の石巻市にあります。
【所在地】
〒986-2135
宮城県石巻市渡波字大森30番地2
東北新幹線の最寄駅は、仙台駅か古川駅となります。
そこからJRで渡波駅で下車後、徒歩約25分、タクシーなら約5分のところにあります。
こんな感じで、見事なサンファンバウティスタ号の帆船が見られますよ!
上から見たところです。
開館時間と休館日は、次のようになっています。
【開館時間】
午前9時30分~午後4時30分
※最終入館は閉館の30分前までです。
※8月中は午後5時30分まで延長開館になっています。
【休館日】
毎週火曜日(祝日を除く)
年末年始
サンファン館の入館料が半額
建物の中に入る入口付近は、工事中で作業している感じでした。
受付に行くと、うちのパパが何やら、説明を受けています。
しかも結構長い…。
どうやら今は、サンファンバウティスタ号の船の中に、実際に入ることはできなくなっているとのこと。
そのため、入館料は前の値段の半額だそうです。
大人は700円だったのが、半額の350円。
高校生以下は無料です。
うちは大人2人と、小学生2人だったので、家族みんなで700円で入館できました。
受付のお姉さんの話を、ちゃんと聞いていない私は、この時点ではサンファンバウティスタ号が解体されることを、まだ知らず…
「半額なんて、ラッキー♪」とのんきに思っておりました。^^;
VR船内ツアー
中に入ると、いろいろサンファンバウティスタ号に関するものが、展示されています。
受付で、もうすぐ「VR船内ツアー」が始まると言われました。
VR船内ツアーなんて、前に来たときにはなかったような…。
私は乗り物酔いしやすいので、「椅子が揺れたりとかしますか?」と聞いてみました。
そしたら、前は揺れたりしたけど、今は揺れなくなっているとのこと。
それなら、万が一気持ち悪くなっても、目をそらすか、つぶっていればいいから大丈夫。
サン・ファンシアターでの上映は、時間によって、上映内容が違うんですが、最初に見たのは、この「VR船内ツアー」です。
VRの上映は、普通に映画館みたいに、椅子に座って、スクリーンをそのまま見る感じです。
VRのメガネみたいなのを、目に付けたりはしません。
これは、人が船内を歩いているような動きと目線で、サンファンバウティスタ号の中を見られるですけど…
乗り物酔いしやすい人は、酔います!
酔いやすい私はやっぱりダメで、ところどころ、目線をそらしながら見ました。
私以外の家族は、全く酔わない人たちなので、全然大丈夫だったようです。
私が前に何度か来た時には、サンファンバウティスタ号の中に実際に入って、見学できたんですけどね。
子どもたちにも、あれを体験させたかった!
こんなに大きくて立派な帆船に乗れる機会なんて、なかなかないですから。
フック船長か、パイレーツオブカリビアンの気分ですよね。
サンファンバウティスタ号は、東日本大震災で船内がダメージを受けて、なんとか修復はしたんですけど、やっぱり水が入っちゃうと、ダメみたいです。
腐食が進んだことによって、お客さんを船内に入れることができなくなって、今のような形の展示や紹介の仕方になったみたいです。
震災のときに、かなりの展示物も流されたようですね。
解体せざるを得ない状況になり、オリンピックまでは現在のような形の展示。
そしてオリンピック以降には、解体の方向のようです。
ほんと残念ですね。
支倉常長の物語が分かりやすい
サンファンバウティスタ号って、仙台藩主の伊達政宗が、外国と直接貿易をしようと、使節団を送った時に使われた船です。
その使節団に選ばれたのが、支倉常長です。
サンファン館では、その支倉常長の物語が、とても分かりやすく展示されています。
パネルで、詳しい説明もいろいろ書いてありました。
当時の場面を再現した人形が、会話しているように音声が流れたり、歴史を全然よく分からない私でも「なるほど~!」って理解できました。
小学生のうちの子どもたちには、ちょっと難しいし、興味がなかったようでしたけど。
さっきご紹介した、VR船内ツアーを上映していた、サンファンシアターでは、この支倉常長の物語がよく分かる「夢の果てまでも」というのも上映しています。
大河ドラマみたいな感じに、当時の様子がストーリー仕立てで見られるので、分かりやすいです。
伊達政宗とこんなやりとりがあったのかなとか、船旅はこんな感じで当時はとっても大変だったんだなとか、イメージできますよ。
その他にも、テレビの前で、ゲームのコントローラーみたいのものを操作して、テレビ画面に映る、サンファンバウティスタ号の中を、いろいろ見られるコーナーもあって、うちの子たちはそれに夢中でした。
子どもって、ゲームっぽいの、ほんと好きですよね。
その日はとてもすいていたので、他のお子さんがいないときには、ずっとうちの子たちが使っていました。
兄弟で交代しながら、たっぷりと使えて、大満足だったようです!
外にも行って見てみよう!
その後は、エスカレーターを下って、外のところに行ってみました。
今は、サンファンバウティスタ号の中には入れないので、近くから見るだけですけど、やっぱりかっこいいですね!
さっき「VR船内ツアー」とかを見ているから、「龍の飾りはどこについてるの?」とか、みんなで探したりしました。
船の後ろについている龍は、こちらです。
見えますか?
伊達政宗が好きだったようです。
東日本大震災で、どこまで水がきたかが、青い看板に書いてありますね。
この看板から1メートル下まで、浸水したそうです。
修復作業も大変だったでしょうね。
船の中に入れなくて残念でしたけど、子どもたちに立派なサンファンバウティスタ号の帆船を見せることができて、良かったです!
もっと暖かい季節なら、外でゆっくりして行くんですけどね。
海の近くは、風が強くて寒かったです。
まとめ
今回、サンファンバウティスタ号が、オリンピック以降に解体される方向だという、衝撃の事実を知りました。
是非、ご興味のある方は、一度石巻市のサンファン館を訪れて、当時の伊達政宗や支倉常長のロマンに触れていただきたいと思います。
お子さんがいる方は、お子さんに見せてあげるのもいいですね。
展示物などを、ゆっくり見たり読んだりすると、時代背景などがよく分かって、より一層楽しめますよ!